ミュージカルの殿堂・帝国劇場でオリジナルミュージカルが上演されるのは約30年ぶり。その記念すべき作品となったのが、SHINKANSEN☆RX ROCK MUSICAL『SHIROH』である。
劇団☆新感線・初のロックミュージカルとなる本作品。
これまで、歌あり踊りありで音楽を多用した独自のスタイルを築き上げつつ、自ら“なんちゃってミュージカル”と称するミュージカルのパロディのような創りの作品も多く上演してきたが、今回、初めて厳密な意味での“ミュージカル”に挑戦した。
演出・いのうえひでのり氏が「ミュージカルは“音楽でドラマが進行する”ものだと思っている」(公演パンフレットより)と定義し作り上げられた『SHIROH』。
天草四郎と島原の乱の史実をモチーフに、大胆な創造力で普遍的なテーマにまで昇華した物語を、まさに“神の歌”と言える魂のこもった音楽が壮大なスケールで展開する。
主役の2人の“SHIROH”には、歌手としてデビュー後、ミュージカル『モーツァルト!』のタイトルロールを務めたことで各方面から注目を集め、舞台での活躍もめざましい中川晃教と、NHKドラマ『大地の子』の主演をきっかけに、舞台・TVドラマ・映画と活躍の場を広げる上川隆也を迎え、異色の組み合わせを実現。
その他、江守 徹をはじめ、様々な分野で活躍するキャストが脇を固める。
2004年12月〜翌1月の公演で7万人を動員し、ぴあテンなど2004年の数々のランキングで1位を獲得。
公演を重ねるごとにリピーターの数も倍増してゆき、音楽で人の心を動かす“SHIROH”の物語にふさわしく、熱狂的な支持を得るに至った。
上演終了直後から再演の声がやまなかった本作品が、ついに「ゲキ×シネ」化。
デジタルシネマとして大スクリーンで甦る。
1980年11月、大阪芸術大学舞台芸術学科に在学中であったいのうえひでのりを中心に旗揚げ。関西学生演劇ブームの中心的存在となった。
当時の劇団☆新感線在籍メンバーとして筧利夫、渡辺いっけい等がいた。
1985年4月「炎のハイパーステップ」より中島かずき参加。
以後、『スサノオ』(89年)『髑髏城の七人』(90年)等、座付き作家として劇団の代表的作品を書き下ろしている。
劇画・マンガ的世界を、コンサートばりの照明と音響を駆使し、歌舞伎の様式美をとりいれて演出された作品は、演劇ファンのみならず、音楽ファンをも巻き込んで観客動員数を驚異的に伸ばしつづけた。
役者陣も古田新太をはじめ、高田聖子、橋本じゅん等、舞台だけではなく映画・TV等でも活躍する強力なラインナップ。
“いのうえ歌舞伎”と呼ばれる歴史や神話をモチーフとした中島によるレパートリーを中心に、より音楽性を強調した生バンドとのコラボレーション“新感線R” 、コント色の強いドタバタアクション等、いずれも“活劇”にこだわった新しいエンターテイメントを追求している。